片山津ゴルフ倶楽部白山コース

7118y(6585y) Par72


OUT

IN



片山津ゴルフ倶楽部の規模は、片山津54H、山代山中36H(現在は西コース)、日本海の雄だ。

拠点は、片山津ゴルフ場54H、設計はすべて佐藤儀一。「廣野はアリソンの子、片山津はアリソンの孫」というが、なぜアリソンの孫か。

佐藤儀一は、米国帰りのゴルフ名人として知られ、帰国後も日本アマ3連覇を含め4勝、戦後中断がなければ10勝はしたと
いわれた。廣野では、クラブチャンピオン12勝。アリソンの申し子といわれた。だからその佐藤が造った片山津ゴルフ場は
アリソンの孫なのである。

片山津の設計を引き受けたとき、佐藤は、廣野のキャプテンだった。

廣野のコースが、日本随一といわれるのは、アリソンの戦略的設計と松を主役とした日本的情景を美しく融合して
完璧だからだ。片山津新保の海岸にも、潮騒をのせて広がる松原、そのさきの青い海、第2打地点から振りかえると
空には修験の霊山白山が高い。日本にしかない絶景だ。現地を見たとき佐藤はアリソンが廣野の景色にうたれたの
同じ、芸術的な衝動を感じたはずだ。彼は「廣野のアリソン流を、ここでもやってみる(片山津ゴルフ俱楽部40年誌)」と
語り、廣野のバンカーやグリーンをモデルにしたという。

廣野10番のバンカーが背丈よりも深いように片山津の深いバンカーにガードされたグリーンは、高く揚げられて、
ピンがまったく見えないような高いグリーンになる。カリフォルニア大美術科出の佐藤は「高い松には深い
バンカーが似合う」ことを知っていたはずだ。

平成16年の日本オープンのために、白山コースを改修した設計家・加藤俊輔も「世界的にも、これだけの
サンドバンカーを各ホールに持ったコースは少ない」と評価、自らも17番(パー3)グリーン右にバンカーを
増設している。因みに加藤設計で7118ヤードとなった白山コースでの日本オープン優勝(谷口徹)スコアは、
-3 285ストロークだ。

「美しい日本のゴルフコース」より・・・